アドバイス3 しつけ方法
今回は、しつけについて、いくつか重要な項目をお伝えします。
トイレトレーニング
新しい家庭に到着したばかりの子犬は、ほとんどが排泄のしつけが完全には出来ていません。また、新しく子犬を迎え入れる飼い主さんの大半が、排せつ物の掃除に相当な時間がかかることも、覚悟しておかなければなりません。
よくある間違いを避けることにより、トイレトレーニングの成長のチャンスが大きく高まりますので、ぜひ、次の4点を覚えておいてください。
①タイミングをみきわめる
子犬にとっては、排泄したいと感じた時に排泄できる場所にいることが重要です。子犬の排せつの欲求が最も高そうなとき(食後、目覚めたとき、水を飲んだ後、遊びの後など)に子犬を屋外に連れて行けば、屋外に出ることと排泄とが適切に関係づけられる可能性が高くなります。毎日、昼も夜も2時間ごとにアラームをセットして、子犬を定期的に屋外に連れ出すのも、トイレトレーニングの近道の1つです。室内犬は、専用のトイレ場所を設けて、トイレシーツを敷いてそこで排泄するようにトレーニングしましょう。
②叱るよりもほめる
子犬がきちんと屋外で排泄するのを確認したら、排泄と同時に何らかの方法でほめてあげましょう。それによって子犬は、屋外で排泄するのは良いことなんだ、と理解することができます。重要なポイントは、子犬がほっとして屋内に戻ってからでなく、屋外で排泄してすぐにほめてあげることです。
③知らない間に子犬が粗相しても叱らない
排泄は避けられない自然の行為ですから、叱りつければ子犬を混乱させます。子犬は、排泄行為と叱られることとを結びつけられず、むしろ尿や便を飼い主に見られることが叱られることにつながる、と間違った学習をしてしまい、その結果、飼い主の前で排泄をしなくなってしまう恐れがあります。粗相してしまった子犬を丸めた新聞紙で叩く、子犬の鼻を排泄物に押し付ける、怒鳴る、などの行為はいずれも不適切な対応ですから、絶対に行わないようにしましょう。
④子犬の目の前で掃除をしない
子犬が粗相をしたとき、特にあなたがイライラしたりがっかりしている場合には、子犬の目の前で掃除するのは避けましょう。子犬はあなたの行動に見える感情を常に意識していて、あなたの不快感を敏感に感じ取ります。子犬の絵に入らないように掃除をして、誤解が生じるのを防ぐ方が良いでしょう。
簡単な号令
まずは最低限の、基本的なレベルの服従トレーニングを身につけましょう。次にあげるいくつかの点に注意して、楽しくトレーニングをしてください。
- 新しい仲間のトレーニングはなるべく早く!子犬があなたの家に到着したら、すぐに訓練を始めてください。
- 号令には簡単な言葉を使い、必ず家族全員で統一させましょう。1つの言葉の意味は1つだけとし、全員が同じルールブックを使って動くことが大切です。
- 幼い子犬のために、必ず楽しいトレーニングであること、1回のトレーニングは短く、ただし繰り返し行うこと、が大切です。月齢3か月の子犬の場合は、1回のトレーニング時間は5分で十分です。
- どんなときも、ほめる方が叱るよりも効果があることを覚えておきましょう。トレーニングでは、何が悪いかよりも、何をするべきかを子犬に教えましょう。
- 号令に従わないのは、たいていの場合、子犬のわがままではなく、意味を誤解していることが原因です。声の字会うを覚えるまでには時間がかかることがあります。号令と同時に分かりやすい手ぶりを使って意味を補ってあげると、子犬が理解しやすくなります。
- 新しい号令を教える場合、子犬が号令を聞いていないときや号令に反応しないときに、号令を繰り返さないようにしましょう。そうしないと、あなたの声は無視しても良いものだと教えることになってしまいます。