アドバイス4 子犬の食事
新しく家族の一員となった子犬にいつまでも健康で長生きしてもらうための秘訣は、適切な栄養を与えることです。それぞれの子犬にピッタリのフードを選んで、適切に給与してあげてください。今回はそのためのいくつか大切なポイントをお伝えします。
犬種のサイズに適したフードを選ぶ
子犬は、生後6カ月間で最も急速に成長します。子犬が成犬になるまでは、体重と年齢に合った推奨給与量を与えるようにしてください。
①小型犬の子犬の場合
小型県の子犬は、口問いが小さく、短期間で政権のサイズに急成長するため、特有の栄養要求があります。このため、多くの栄養とエネルギーを、少量のフードで摂取することが重要になるのです。低品質の食事では、必要な栄養を満たせるだけの食事をとらないうちに、子犬は満腹になってしまうので、栄養バランスの取れた子犬用フードを与えるようにしましょう。
②中型犬の子犬の場合
中型県の子犬の栄養要求は、大型犬と小型犬の中間くらいです。必須ビタミンと栄養素を適量に含んだ、バランその取れたフードを与えましょう。
③大型犬の子犬の場合
大型犬の骨は中型犬や小型犬の骨より大きいのですが、だからといって、より多くのカルシウムを取る必要はありません。かえって、急激に成長させると、発育期に骨疾患にかかることが多いことが、最新の研究によってわかっています。
食事を与えすぎず、脂質とカロリーを抑えた適量のフードを心がけましょう。
フードの給与方法
フードを給与する場合は、次のことに注意してください。
- 常に清潔で新鮮な水を用意しましょう。
- 食べ残しの湿ったフードは、1日の終わりに捨てましょう。
- 愛犬の食事に肉、鶏卵、カッテージチーズまたは牛乳などの「ヒトの食べ物」を加える必要はありません。健康に良いどころか害を与える恐れもあるので、やめましょう。
食欲が落ちた時のヒント
月齢3カ月~6カ月で、たいていの子犬は乳歯が抜けます。この時期は、子犬の口腔と歯茎が非常に敏感な状態にあるので、食事にややえり好みが出てくることがあります。
子犬の食欲をそそる目的で、新しいフードに簡単に切り替えをしないでください。子犬の時期にフードを切り替えると、腸の不調を引き起こすことがあります。ドライフードを10分から15分ぬるま湯につけてから与えるなど、温かくして挙げることで食欲を刺激できることがあります。
それでも食欲不振が続く場合は、安易にフードを切り替える前に、かかりつけの獣医師に診察してもらってください。