アドバイス9 健康で快適な暮らし

適切な食事、ワクチンの接種、寄生虫の駆除と治療といった、欠かすことのできない基本的な事柄とは別に、犬と一緒に生活していくうえではこまごまと必要なことがあります。そうしたプラスアルファのケアについて、今回はお伝えします。

 

定期的なグルーミング

長毛種または中毛種であれば、毎日のブラッシングが必要です。羊毛状または硬い被毛の犬種では週に2回、短毛種ならば月1回のブラッシングが必要です。グルーミングの最中はやさしく話しかけてあげ、終わったらご褒美を与えましょう。

 

足のお手入れ

硬い床よりもカーペットの上を歩く時間の方が長ければ、飼い主に足を預けて爪切りをさせることを教える必要があります。はじめに失敗すると、爪切りを極端に嫌がる犬になってしまうので、適切な道具を揃え、爪をどこまで切っていいのか獣医師に相談してから始めましょう。

 

顔のお手入れ

目から少しでも涙が出ていたら、お湯に浸した清潔な布でふき取ってあげましょう。分泌物は目から下の方向へそっと拭き取ります。

 

外耳道のお手入れ

耳に汚れもにおいもない場合は、特にお手入れの必要はありません。犬種によっては耳の中の毛が多いので、優しく掃除してあげます。耳の穴が汚れてにおいが下り、黒色または暗褐色の耳垢が見られる、頭を振る、掻くなどのしぐさが見られるときは、外耳炎のサインですから、獣医師の診察を受けましょう。

 

シャンプー

一般に、お湯と犬用のマイルドシャンプーが必要です。まず洗って十分にすすぎ、次によく乾燥させます。頻度については犬種によっても異なりますので、獣医師に確認しましょう。くれぐれも、犬専用のシャンプーを使用してください。

 

歯のお手入れ

特に小型犬種では歯の表面に歯垢がつきやすい傾向があります。

柔らかな歯ブラシ、または指にはめて使用する特性ブラシと犬用練り歯磨きを使用して、歯のお手入れをしましょう。歯垢や歯石が目立つようになったら、動物病院で麻酔をかけて超音波スケーラーで除去するのが最適の治療法です。

 

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