アドバイス8 応急処置

子犬を買っていると、緊急事態に直面することがあるかもしれません。

どんな事態が起こりうるかあらかじめ予測しておくと、正しい判断を下して適切に対処するために十分な準備をしておくことができます。今回は、比較的起こりやすいケガや中毒、事故などの場合の注意事項をいくつかあげていきます。

 

外傷/ケガ

車にはねられる、他の犬にかまれる、あるいは、窓から落ちてしまう、などのケースです。そのような場合、できるだけ子犬を水平に保ってください。脊髄を損傷している場合がありますので、ケガの様子を確認しようとして、損傷を悪化させないようにしましょう。血液や唾液、砂や土などの異物で子犬の口がふさがれていないか、自然な呼吸をしているかを確認します。傷口から大量に出血している場合は、出血を抑えて凝固を促すために、指または布で傷口を圧迫します。肢が折れて骨が皮膚を貫いているのが見えるようなときは、その部位には触らないようにし、感染の可能性を最小限にするため、清潔な布で覆って大至急動物病院へ運んでください。

 

虫による咬傷/刺傷および蛇による咬傷

虫による咬傷、刺傷は、腫れや、場合によってはアレルギー反応の原因となります。これらの咬傷や刺傷は通常、肢や顔面の腫れとして認められますが、体内に腫れが生じると呼吸困難を起こす場合があります。鉢などの針が刺さっているのが見えたら、毛抜きで抜いてあげて、獣医師に診てもらいましょう。

ヘビに咬まれた場合は、できるだけ早く獣医師に診せることが重要です。傷口を押したり止血帯を利用するなどして出血を促しても、あまり効果はありません。

 

中毒

幼い子犬は、ありとあらゆるものをかじったり飲み込んだりしがちです。中毒の場合には、早急に動物病院へ連れていきましょう。吐かせようとしてのどに指を入れたり、ミルクなどの飲み物を与えたりしてはいけません。

けいれんを起こしている場合、舌をつかもうとして愛犬の口に手を入れないようにしましょう。手をかまれる恐れがあります。落ち着いて、すべての物質が即死につながるわけではないということを覚えておきましょう。抗凝固剤系殺鼠剤などは、かなりの時間が経過してからでなければ影響はありません。成分が記載されている箱や放送を忘れずに動物病院に持参してください。

 

熱中症

決して自動車の中に子犬だけを残さないようにしましょう。夏の日向の車内は温度が60~70℃にも達し、子犬であれば数分のうちに脱水し、ショック状態に陥ります。

万が一愛犬が熱中症になったら、できるだけ早く冷やす必要があります。冷水を浴びせて、すぐにどうぶつ病院へ連れていきましょう。

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