アドバイス7 内部寄生虫

子犬で最もよくある問題は、腸にいる寄生虫です。誕生前に母犬から感染するか、生後に母乳または周囲の環境から感染します。腸内寄生虫は宿主(子犬)の健康を犠牲にして生きていますので、予防はもちろん、寄生された場合は一刻も早い駆除が大切です。

 

犬フィラリア

肺動脈や心臓に寄生します。席、呼吸困難、食欲不振、やせてくる、おなかが膨らんでくる、赤い尿をするなどの症状が見られ、そのまま放置すると高い確率で死亡します。薬や手術で駆除できますが、リスクがあるのも事実です。やはり、一番大切なのは予防です。毎月1回投与する有効な予防薬が普及しているので、安全、確実に、犬に負担をかけず、犬フィラリアの寄生を予防しましょう。

犬が好んで摂取するおやつのような薬(チュアブル剤)もありますので、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

 

回虫・鉤虫

回虫は、成虫になると体調が最高で20cmにもなる白色の寄生中です。母犬の体内で直接感染しているか、母乳を通して感染し、長内子犬に寄生することが多いのが特徴です。成長の遅れや体重減少のほか、下痢と便意の繰り返し、嘔吐、腹部の膨隆のほか、まれに腸の閉塞や穿孔を引き起こします。

鉤虫は、雌の成虫では1.5~2.0cmほどの白色の寄生虫です。月齢5カ月以下の子犬で特に問題を引き起こし、下痢、血便、食欲不振、体重減少、腹痛、目ヤニなどが症状として現れます。極度の貧血状態から死亡することもあります。

回虫、鉤虫の駆除法として唯一の方法としては、駆虫剤の陶よです。獣医師が有効な治療法を勧めてくれますので、相談してみてください。

 

瓜実条虫

犬と猫において最も多くみられる条虫類の寄生虫です。体調が最高80cmになることがあります。条虫類の片節には卵が入っており、動物のフンとともに排出されます。片節は動くことができ、見た目は小さな米粒のようで、新鮮なふんの上や肛門周囲の被毛に見られます。片節はこうもん周囲に刺激を与え、子犬は肛門をこすりつけたり、地面にお尻をつけたまま前進したりします。

条虫感染はノミの規制と密接な関係があります。瓜実条虫はノミの体内で成長し、そのノミをグルーミングなどで犬が飲み込むことによって規制が起こるのです。条虫に寄生された場合、有効に治療する場目、ノミの駆除も各自に行う必要があります。

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