アドバイス6 外部寄生虫
外部寄生虫の被害は子犬のときから始まることもあります。よくみられる寄生虫は、ノミやマダニ、または疥癬虫、耳ダニなどのダニ類です。外部寄生虫による被害は、単に皮膚に対する刺激だけでなく、深刻な感染症をもたらすこともあります。現在は安全で有効な駆虫剤があり、長期にわたり定期的に使用することで、あなたの子犬を守ることができます。
ノミの駆除
ノミに刺されると、血液を失うだけでなく、皮膚への刺激、そして場合によってはノミアレルギー性皮膚炎を起こすことがありますので、定期的な処置が必要です。
暖房のきいた屋内のでは、冬でもノミは生き続けます。子犬は春と秋をピークとして、1年十ノミの脅威にさらされています。年間を通して日常的な対策が必要です。スプレー式や滴下式の薬は、通常1~3カ月ごとに投薬し、同居しているすべての犬・猫に適切な駆除をしましょう。特に人間も飲みに刺されている場合は、お住まいへの対策も必要となります。ノミの駆除には、卵のふ化と幼虫の発育を抑制する、昆虫成長抑制剤を、駆虫剤と併用する方法が効果的です。
マダニの駆除
飼い主さんにも嫌悪感を覚えさせる寄生虫と言えばマダニです。ノミの成虫とは異なり、マダニが子犬の体表で生息する時間は短く、子犬と離れた環境で長く生活します。一度皮膚につくとしっかりと吸着し、取り除くのは容易ではありません。また、様々な感染症を媒介し、ヒトに病気をもたらすものもあるため、しっかりとした対策が必要です。いくつかの手段を組み合わせて防御しましょう。注意が必要なのは、ノミ日有効な薬が、必ずしもマダニに効くとは限らないことです。また、薬ごとに推奨された感覚で投薬し続けることも必要です。
また、外出するたびに、愛犬の毛と皮膚にマダニが寄生していないか、チェックしてあげましょう。皮膚の重なっている見えないところや、耳の内側や指の間もチェックしましょう。特に頭と首のチェックは入念に!
ヒゼンダニ・疥癬虫(イヌヒゼンダニ)の駆除
ヒゼンダニは肉眼では見えない微少なダニで、犬や猫の外耳道で生活し、犬同士の直接の接触によって伝播します。外耳道の炎症が刺激となり、頭を振ったり耳を書いたりします。
疥癬虫(イヌヒゼンダニ)も肉眼では見えない微少なダニで、こちらは犬の皮膚に潜り込みます。重い皮膚炎の原因となり、激しいかゆみがあるのが特徴です。
これらの虫の寄生が疑われる場合は、獣医師の検査を受け、適切な治療を受けてください。