アドバイス5 ワクチン接種

新しく家族の一員となった子犬のワクチン接種はもうお済でしょうか?

生後7~8週の子犬は、多くの病気を防御することができない状態にあります。すべての病気のワクチン接種が完了するまでは、他の犬との交流には注意が必要になります。その後も病気をしっかりと予防するには、定期的にワクチン接種をすることが大切です。

ワクチン接種で予防できる犬の感染症には、次のようなものがあります。

 

犬パルボウイルス感染症

発症することが多い重要な病気で、たびたび流行して大きな問題となっています。嘔吐や悪臭を伴う下痢や、トマトケチャップの用の血便が突然見られ、急激な脱水、極度の衰弱が起こります。ウイルスが心臓を攻撃する心筋炎型では、24時間以内に死亡してしまうケースもあります。この恐ろしい病気を防ぐ唯一の方法は、ワクチン接種だけです。

 

犬ジステンバー

感染力が強く、死亡率も高い病気です。発熱、鼻汁、呼吸器症状、神経症状がみられ、ウイルスの最初の攻撃を絶えた犬でも、歯の変形、神経性のけいれんやてんかんなどの後遺症が残ることが多く有ります。潜伏期間が3週間と長いことも特徴で、流行してからワクチンを接種しても、予防が間に合わないことも多く、治療もできないこともあります。定期的なワクチン接種が重要です。

 

犬伝染性肝炎

アデノウイルス2型の感染症で、肝臓がおかされます。急性では24~36時間で死亡する場合もあります。病気が治った後の犬がウイルスをばらまき、他の犬に感染させることがあります。病気の回復期に、目が白く濁る(ブルーアイ)こともあります。

 

犬レプトスピラ症

尿を媒介にし、多くの野生動物、家畜、人間にも感染する、人獣共通感染症です。急性症状を起こすこともありますが、一般的には慢性的な病気で、腎臓が障害を受け、当初の艦船から何年もたってから腎不全を発症することもあります。

 

犬パラインフルエンザ

ケンネルコフの原因の1つで、死亡率はそれほど高くありませんが、粗い呼吸と空関が何週間も続き、犬と飼い主を苦しめます。

 

犬コロナウィルス感染症

非常に伝染力が強く、集団飼育している犬舎などでは短期間にほとんどの犬が発病することも珍しくありません。症状は主に嘔吐、下痢、脱水など。犬コロナウイルスだけの単体感染では、比較的軽症で済みますが、犬パルボウイルスとの混合感染もあり、その場合は症状も重く、死亡率も高くなります。

 

狂犬病

狂犬病予防法により、年1回のワクチン接種が義務付けられています。同時に、飼い主は市区町村に登録して鑑礼を受けます。

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